モアルボアル・ジンベイの旅

憧れが現実になった海!

Prologue

ダイビングを始めてから恒例になっているお誕生日プレゼントを

奥さんから頂いた(#^.^#)

ダイビング許可だ!

場所は、5月にプエルト・ガレラでドリ(掲示板で知り合った人)さんから

サイパン行きませんか?と、誘われた。

ボートをチャーターして、テニアン・禁断の島etcに行くらしい。

ショップも調べ完全に心はサイパンになってはいたが(-_-;)

肝心な飛行機に空きが無い?ギリギリまで待ったがダメ。(7・1にはあった)

御免なさい、ドリさん。

何ぃ~?何ぃ~~~?

フィリピン航空おまえもかぁ~~~、7月10日の席が無い()

仕方なく、12日からに変更、これが思わぬ幸運を運んでくるとはこの時点では

想像出来るはずもなかったのである。

そんなこんなで、今回のモアルボアル・ダイビング旅行が決定したのであったが、

いつもお世話になっているTiki Tiki Diverさんに問い合わせをしてみると、、

ホテルに部屋の空きが無い(-_-;)

何故・何故? 呪われているのか? 

今回は止めにして、モルジブ・クルーズにしようか?

(8日間の休みはダイビングをかなり我慢しないとくれない)

やっと連絡が来た。

途中で部屋を変わらなければいけないが、なんとか確保!

部屋は、SAVEDRA BEACH RESORT ファミリールーム(ベット5台?)

からWルーム・・・これで充分であった(-_-;)

何年前からだろうか?

憧れ続けたのは?  まだ見ぬ大物に!

見られる可能性がある処に何度通ったことか!

長い休みが取れないので、フィリピンがメインになってはいるが。

シミランクルーズ(3回)、タオ島クルーズ、モルジブ、プエルト・プリンセサ(2回)

モアルボアル(3回)、とうとう巡り会えた!

場所は、フィリピン・セブ島、マクタン(セブ)空港から車で南西に車で約3時間。

モアルボアルはパナグサマビーチ、そこからボートで30~40分、サンケンIs.と言う

隠れ根で出たぁ~~~~~のである!

何が?

あれですよ! あれ!

憧れ続けた大物! 世界最大の魚類、Tiki Tiki (ビサヤ語)、Whole Shark、JINBEI、

ジンベイ、甚平鮫が出たのである!

体長・5M、水深17Mで出たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~

大物ガイド・ジュン君とマンツーマンダイビングで出たのである。

時は、2008年7月14日AM10:20。

7月12日(土)  晴れ!

前夜、いつも行くBARSARASVATIで呑み過ぎ、危うく寝過ごすところだった(-_-;)

AM5:00起床。素早く用意をして、メールチェック&返信。タクシーを呼んで三宮へ。

朝一番の空港リムジンで関空へ。バスの中では熟睡。

アクトツーリストで航空券を受け取る、チェックインまでしてくれる。助かる(*^_^*

何時もの様に、そじ坊でそばを食べる、雑誌の購入、イミグレーションを通り、ラウンジへ。

関空~マニラ、PR407便は定刻より早くドアーが閉められた、これで余程のことが

無い限りマニラのイミグレーションが空いている。

食事以外はほとんど寝ていた。定刻前にニイノ・アキノ国際空港に到着。

一番に出て、イミグレーションへ誰も居ない(#^.^#)

外に出てタバコタイム、旨い! 暑い・熱い! 汗が噴き出る!

2本吸って国内線へ、何事も無くTinder・Boxへ、タバコが吸える。

マニラ~セブ、PR849便も定刻より早く離陸、当然セブにも早く到着。

こんなに順調な事は初めてであった(#^.^#)、何か良い事あるのかなぁ?

荷物をピックアップ、総重量70Kgここからが大変。うまく荷物チェックを抜けれるか?

「これは何?」

「ダイビング&フード&セコンドハンドクローズ」

「OK」  助かった! Tip用意してたのに(笑)

PM4:30。

外に出て迎えのドライバーを探す、すぐに見つかる。

Tipを先に渡して、スモーキングOKと聞く? 100%OKである。

まずはベラビスタ・ホテルへ。

器材のピックアップだ、一つの器材でボホール・セブ・ドマゲテイ・モアルボアルで使える。
ボホールのしんちゃんのお世話で楽が出来る。

まだ道が混んでいない、セブの町も比較的早く抜けられた。途中で勝君に電話。

潜酔士はフィリピン専用の携帯電話を持っています。

値段も
\5000以下、P300で何度も日本に電話が可能だ。
何かトラブルの時便利だ。

天候が悪く飛行機が遅れた時も何度もしんちゃんに電話をして助けてもらった。

海沿いのバイパスもスムーズ、タリサイを抜けナガへその先から山道になる。

なんと2時間半でモアルボアルはパナグサマビーチに到着。

家を出てから、15時間、遠い!本当に遠い!

この時間で何度行くのを躊躇った事か!

勝君が出迎えてくれた。荷物を部屋に置いて直に食事へ?呑みに!!

「他のゲストの人は?」

「ご夫婦で食事に行っています」

「ジュン君は?」  「疲れてもう寝ています」???

Tiki Tiki Diver (勝君のお店)のフィリピン人Staffのディゴイさんの

シーフードレストランへ。 エビとイカの塩焼き&ビール。1時間少し。色々話しをして、勝君は家に。

潜酔士は一人で呑みに、ここで眠そうなジュン君発見。

「何してるの?寝てると聞いたけど?」

「寝ていたけど、腹が減って?」

「俺は腹は一杯だけど、何か食べよう」

「マジッスカ」・・・・何度聞いた事か!若者言葉!

彼は食事&ビール、潜酔士はビール!!!

ビサヤ語が上手い!

明日の話をしてお開き。

マサッサージのおばちゃんを呼んで、至福の中で、暴睡

7月13日(日)  今日も晴れ!

まずまずの目覚め!カメラを持って街?村?をぷらぷら散歩、気持ちが良い。

人通りはほとんどないが、掃除をしたり、水を運んだりしている人達に会う。

以前泊まった、Cabana Beach Clubのガードマン(名はエドガー)が
目ざとく私を見つけて話しかけてきた。よく覚えてくれていたみたいだ、

こんな出会いが旅を一段と楽しくさせてくれる。

7時ごろ、ショップの隣のレストラン(LA TEGOLA)に行く。

味はまずまず、女の子がかわいい!

用意をして、8時前にショップへ。水没テスト&お土産を渡す。

ご夫婦連れが来られた、挨拶。中々感じの良いご夫婦だ。

何と、Malapasucua Is. のT-シャツをペアーで着ていた。

潜酔士が何度も行きたいと思って調べた処だ、良いなぁ~~~。

情報を聞いてみたくなった。

藤井ご夫妻仲の良いお二人だ♥

潜るのが楽しくてしかたが無いと言っていた!

今日のダイビングは、何とオナーの勝君がガイドだ!

ポイントは、ペスカドールIs.だ!何が出るか、透明度はどうか?

何・何???

ちゃんと水没テストしたのに(^^)

水が、、、、

カメラが、、

水没だ、どこから水が入ったのか?

解からない?

解かった時はすでに遅し、まあぁ良いか、原因が解かっただけでも?

代わりのカメラも持って来ているし。

そんな予感がしていたのだが、いざ水没はショックだった。

1本目、ペスカドールIs.カテドラルケーブ。

スジハナダイ・オオモンカエルアンコウ・ニチリンダテハゼ・オトヒメエビ

アオウミガメ・・・・・

2本目、ペスカドールIs.イースト。

ツバメウオ・アカククリ・アラレフグ・アオウミガメ・・・・・

ショップに帰り、昼食。

朝食と同じ場所、中は暑い、外も暑い。味はいける。

3本目、トブレ・サンクチュアリ

アオウミガメ・ダブルストライプドティバック・カクレクマノミ・ダツ・・・・・

夜の宴会?夕食は?

昨夜と同じ、Little Cornerへ!

ハタの蒸し物・イカ焼き・コルドンブルー(潜酔士の好物)その他。

楽しい宴会は続いた。

ジュン君と後呑みに行ったのは言うまでも無い(~o~)

パンツが無い????

忘れて来たか?

マサージを頼んで、暴睡!

7月14日(月)  運命の日!!!!!!!!

目覚めに問題無し。

7時半頃にはショップに行く。

今日のポイントは、昨夜から決まっていた。

いや、家を出る前から決まっていた様な気がする。

いや・いや、前世から決まっていたような???

8時前にはショップを出発、ボートは一番ちいさな物に変わっていた。

キャプテンはアメット、一人だけだ。

潜酔士・ジュン・アメットの3人は運命のポイント、サンケンIs.へ。

海はベタ凪、心地よい風に吹かれながら向かう。

サンケンIs.と言うが、何も無い。

水中にある隠れ根をさす。

ブイがあると思いますが、まさかの為にGPSを持っていきます(ジュン)

前回は、村の老人が山立てしてアンカーを打っていたが、いい加減で?

時間が掛かってしかたがなかった。

良いアルバイトだったと思うが、寄る年波には勝てずか!

アンカーを打たない分サンゴを傷つける事もなし!

1本目、サンケンIs. 8:38~9:15

バックロールでエントリー、そのまま潜行。あれ?透明度?深くなれば視界も開けてきた。
でも、去年より悪い。流れ大したこと無し(これが幸運を運んできた(~o~)

根の周りをぐるぐる回り、少し水深を上げる。デコ&残圧も余裕。

18mぐらいで、あっちへ行ったりこっちへ来たりで遊ぶ。

この流れならば、もう一本行ける。潜酔士はそう考え残圧100以上残しながらも安全停止に入った。

ボートの上で、

「この程度の流れならばもう一本ここで行けるね?」

「いいすぅよ!」

タバコを吸って水面休憩中、ジュン君とアメットがビサヤ語でなにやら会話。

後で聞いたのだが、アメットが今日は出ると言っていたそうな!

水を沢山のんで2本目に備える。

2本目、サンケンIs. 10:15~34

我がダイビング人生最大の出来事が、、、、、

同じ様にエントリー、少し透明度良し。根の周りうろうろ、遠くにギンガメ。

ジュン君とは離れてうろうろ、自分の吐くエアーの音で聞こえなかった(-_-;)

何か異様な雰囲気を感じ振り向くと、ジュン君が指さしている。

「何?」

「まさか?」

「あぁあぁあぁあぁあぁ~~~~」

「何?????」

「ジンベイだぁ~~~~~」

「ついに遇えたぁ~~~」

「いっぱい色々な魚引き連れているなぁ~」

頭の中は真っ白!体が動かない?どうしよう?

写真だ、証拠写真を撮らなければ、何?一眼が無い(-_-;)

昨日水没(-_-;)

最初に見た時はまだ10Mほど前、こちらに向かって来ていたのに、

体が反応してカメラを構えたときはすでに少し下の真横。

水深17M、手を伸ばせば触れる距離、綺麗だ、本当に綺麗だ、神秘的な模様だ!

まずは1枚、あぁ~行ってしまう。追いかけて2枚目・3枚目・4枚目。

必死で追いかけたが、憧れ続けた奴は深場へ悠々と消えていった。

ウォ~ウォ~と叫びたいぐらいの嬉しさの中に、

深場へと消えていった奴を思うと何とも言えない寂しさが込み上げて来た()

気がつけば、水深39M。ゆっくり・ゆっくり浮上。上でジュン君が待っていたくれた。

水中で硬く握手!有難う!本当に有難う!また涙が。

去年の約束、忘れてないですよ(~o~)

少し回って待ってはみたが、帰ってはこなかった。

僅か29分のダイビングではあったが、570本の中で文句無し、No1であった。

ボートの上でまた握手、こんな握手は何度でもしてみたいものだ!

「有難う!ジュン!昼からは無し」

「呑もう!とことん呑もう!」

「矢でも鉄砲でも持って来い」

「何でも有りや、祝杯だあぁ~~~~~」

ショップまでの時間がなんと長かった事か!

早く誰かに知らせたい(子供みたいな気持ちになっていた)!!!!!

ショップが見えた、誰かいるか?

万歳・バンザイ・万歳・バンザイをしながらボートは着いた。

ショップの水シャワーだけで、SILVER RAY でビールと相成った。

色々な人も混じって乾杯!乾杯!

サンミゲルも1L瓶だ!何本も空けていつの間にかお開き。

部屋に帰りシャワー、まだ呑み足りぬ。一人で乾杯!

誰かに知らさねば、まずはしんちゃん。

「見た!見た!ジンベイ!ついに遭遇!」

あれほどしゃべるしんちゃんが最初に言った言葉、いまでも忘れない。

「先生、ダイビング止めちゃだめですよ!」

「絶対だめですよ!」

「ハイ!」

夜の宴会に備えて昼寝と思ったが、興奮で寝れず。

当たり前か。

本当の出来事だったのか?

幻ではなかったのか?

見たよな、俺!本当に見たよな俺!

何度も・何度も、カメラを見ては微笑んでいる自分が可愛いやら、

あほらしいやらで頭の中はむにゅむにゅ状態であった。

SILVER RAYでまた呑む、ジュン君も捕まえて。

ログ付けは5時頃からだ。まだ時間はある。

勝君が来た、呼んでビール。

最高のビールだ!

潜酔士にはサンミゲルの血が流れているのではと思うぐらい旨い!

ログ付けにショップに行くと、ジュン君がジンベイの可愛い絵を描いていてくれた。

記念写真!記念写真!

&ジュン君の奨学金授与式?

頑張れジュン君、IDC・IE。

今度はインストラクターだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~

このあたりから、記憶が、、、

宴会は、

ITALIAN CORNER へ ビール・ビール・ピザ。

呑み過ぎだが、心地よい酔いだ!二日酔いも怖くない。

時間は7時30分、お開きだ。

部屋に帰ってマサージ、お祝いだP500渡して至福のなかで眠りについた。

暴睡

7月15日(火) 晴れ、少し波が、台風だって?

早寝した為か?歳のせいか?

5時前に目を覚ます、散歩。

早朝の散歩は気持ち良い、酒も残っていない。

今日も目指すは、サンケンIs.

何も出ず(-_-;)

2本潜って帰る。

1時には部屋を空けなければ、急いでシャワー。

ドライバーは顔見知りだ、安心出来る。

ゲストが怖がる様なスピードは出さない、出させない。

勝君の指導のたまものだ、寝ながらセブに帰る。

朝が楽だ、旨いものが食える。

ゆっくり寝れるで、最終日はセブのマクタンのベラビスタホテルに泊まる。

でも、少し慌ただしい。次回は4泊ともモアルボアルにしようか?

器材の事もあるし、悩むところだ?

Happy Dive のトシ君もチエさんも居なかった。

お手伝いにドマゲテイ&ボホールに行っていた。

お土産&器材をホテルに預けて、電話。

時間があったので、SMに行く。

何年ぶりだろう?多分ダイビングを始めてからからは初だ。

色々お土産が買えた。

SMの中で夕食。

呑みにバーに行くも、歳か?疲れ&酔いで早めに退散。

今日も、暴睡!

7月16日(水) 帰るだけ(-_-;)

早く起きる、何もする事なし。

テレビを見る、モアルボアルのサベトラホテルにはTV無しであった。

ホテルの車で空港まで送ってくれるのだが、買い物がまだ残っているのでタクシーで行く。
 
まずはタバコ、フィリピンのタバコは安い。ほとんど日本でタバコを買うことは無い。

あとは、携帯電話のプリペイドカード、TXTのカードは探さないと中々売っているところが少ない。

行きと違って帰りは荷物が少ない。21KG&手荷物だけだ。

セブも空港のTinder Boxで朝食。いつもスモークハムサンドだ、中々いける。

ホテルの朝食は無料でついてはいるが?

タバコも吸える。

時間までぎりぎり待って搭乗口へ、定刻より早くしまる、Good

マニラの空港も問題無し、ラウンジのにいちゃんにいつものお土産(チョコレート)

Tinder Boxでタバコ、時間まで過ごす。

帰りはバスで移動であった。

今日は、ノーアルコール。

仕事がある時があるからだ(-_-;)

あぁ~~~

終わっちゃった。



Epilogue

いつも思うのだが、マニラの空港で。

国内線のTinder Box(タバコが吸えるお店)は、

国際線のTinder Boxと隣り合わせになっている。

国際線の人可哀想、帰るんだと。

自分が国際線から見ると、良いなぁ~。今から行くんだぁ~~

ガラス1枚で立場が変わる。

「塀の中と外」の様に思ってしまうのは、潜酔士だけか?(塀の中は知りませんが)

あれだけ興奮したダイビングは何だったのか?

嬉しいはずだ?

しかし、マニラの空港のTinder Boxは、帰りたくないの思いで人を寂しくしてしまう所だ!

憧れ続けた奴、ジンベイとの出会い!

表現のしよう無い幸福感!

モアルボアル最高!

また行きたいぞぉ~~~


冗談か?はたまた本当か?

何・何、予約したって?

何を、決まってますがな、航空券!

関空~マニラ~セブ。

セブ~マニラ~関空。

へぇ~~



ところで何時から?


8月21日~25日ですよ!

何処に行くの?

決まってまんがな!

お礼に行かなくちゃ!





奴に会いに行かなくちゃ!


一眼で!




動画で! 




 
By 勝君







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